教育相談には、〇さんだけじゃなく、もうひとり忘れられない人がいます。
「外に出るのが怖くなっていった息子」と、粘り強く関わってくれた大人の話です。
もうひとり忘れられない人、△さん
教育相談でもうひとり忘れられない人が居ます。△さん。
△さんは、定年退職されてパートで来ている男性でした。
〇さんが「うちの息子は包容力のある大人の男性のサポートが合うのでは」と、繋いでくださいました。
△さんは、息子の心を開こうと、信頼関係を作ろうと一生懸命してくれました。
外に出るのが怖くなってきているようだった
中学生になってどんどん引きこもっていく息子。
あんなに外で遊ぶのが好きだったのに。
外に出るのが怖くなってきているようでした。
なので、まずは外へ出る練習をしようとなりました。
でも、いきなりはうまくいきませんでした。
まず信頼関係。…でも行き渋る
なので、まず信頼関係を作るということで、教育相談の場所へ行って一緒にプリント学習をする、という形になりました。
それも息子が行き渋り、うまくいきませんでした。
そのうち、△さんが家に迎えに来てくれて、一緒に教育相談の場に行く、という提案が出ました。
息子は条件として、同級生と合わない時間帯なら、と言いました。
でも、それも一筋縄ではいきませんでした。
今日は行きたくない。
迎えに来てもらっても、ドアを開けないこともありました。
「顔を見たら帰る」まで、ハードルを下げてくれた
それでも△さんは、顔を見たら帰る、とか。
ハードルを下げて、続けてくれました。
そして、粘り強く関わっていただいたおかげで、数ヶ月が経った頃には、△さんと一緒に教育相談の場へ行けるようになり、
その後はひとりで行けるようにもなりました。
その経験は、わたしにとってもとても勉強になりました。
信頼関係はこういう風に築くのだと思いました。
社会に出た時に知っていた方がいいこと
その後、△さんは学習プリントを作ってくださったりして、
社会に出た時に知っていた方がいい漢字や、日本の地図や、計算なども教えてくださいました。
中学卒業の後も、3年間みてくれた
一番、わたしが印象に残っていることがあります。
中学を卒業した後も△さんは、ご自身のお昼休みに時間を取って、息子の勉強を3年間みてくださいました。
(息子は通信制の高校へ進学しました。3年制を4年かけて卒業しました。そのことは別記事に書きます)
最後の春。退職の日
そして、高校を1年留年したので、4年目の春に、△さんは嘱託期間満了のために退職することになりました。
わたしも息子も、あと1年、卒業まで見届けてほしかったと思いました。
△さんも職場に、あと1年退職を伸ばしてもらえないかとお願いしてくださったそうです。
それを聞いて、わたしは胸が熱くなりました。
花束を渡した日
最後の日、わたしは仕事終わりに、花束を持って感謝を伝えにいきました。
涙があふれて止まりませんでした。


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