遊びから始まった教育相談。少しずつ「話せる」ようになるまで

不登校と子育て

「学校に行けない」時期、教育相談で何をして、どう変わっていったのか。
うちの場合の“通い方”と、親子が助けられたポイントを書きます。


この回の地図(先に置く・整理の箱の代わり)

  • はじめは「遊び中心」だった
  • だんだん「遊び+話す」に変わっていった
  • 母だけの面談もあった
  • しんどかった場面(暴力の相談)と、そこからの変化
  • “100%息子の味方”の意味が、日々のやり取りで見えてきた

はじめのころは、遊びが中心だった

教育相談の面談(カウンセリング)は、はじめのころは遊びが中心でした。
身体を動かして、不登校でくすぶっていたエネルギーを発散させてくれる。
それと同時に、信頼関係を築く――そんな感じでした。

今ならこう書けますが、当時は「ここへ通って何をしているのか」の意味は、はっきりわかっていませんでした。
でも同時に、わたしも不登校関係の本を読んだり調べたりしていたので、何となく意味がわかっていた部分もあります。


「遊ぶだけ」から「遊び+話す」へ

最初は遊びだけで時間が終わっていました。
そのうち、50分遊んで、10分お話をするというスタイルに切り替わっていきました。

でも息子は、
「遊びたい!」「終わるの嫌!」「あと10分!あと5分!」
と駄々をこねました。

〇さんはとても柔軟で、
「じゃあ、あと5分遊ぼう!そのあとお部屋に戻ろうね!」
と快くしてくれました。

時々、時間が過ぎてしまうこともありましたが、許す限り付き合ってくださっていました。


わたしと〇さん、二人だけの面談もあった

それとは別に、わたしと〇さんの二人だけの面談も月に1〜2回ありました。

その時は、いま困っていること、息子の様子、言動などを聞いてくださって、
アドバイスをしてくれたり、共感してくれたり、いろいろ教えてもらえました。
帰るころにはスッキリしていました。

そのたびに、**プロってすごいなぁ!**と思いました。


「手をあげてしまう」相談をした日

ある面談で、わたしは相談しました。

息子が言うことを聞かない時、強い言葉で責め立ててしまう。
時には叩いてしまう。
息子は別室登校で、行ったり行かなかったり。
特に朝、わたしが仕事に行かなければならないときは腹が立って、自分でも抑えきれない時がある。

ある時、蹴ってしまったことがある。
そのとき息子がはじめて反撃してきた。
扇風機をわたしに向かって投げた。

わたしは、どうしていいのかわからなかった――そう言いました。

すると〇さんは、
「暴力を使ってしまうと、何かあったときに、子どもは暴力で解決することを学んでしまう。お母さんの気持ちもわかるけど、暴力ではない形で対応しましょう。」
と言われました。

わたしも納得して、手をあげるのをやめられました。


「遊ぶ部屋」と「話す部屋」

数ヶ月が経って、遊びの時間とお話の時間があると理解した息子は、
遊びをやめたくないと言いつつも、別の部屋で椅子に座って話をするようになりました。

部屋を別にしているのは、遊びの部屋で嫌な気持ちを思い出したりすると、
その遊びの部屋へ入ること自体が嫌になるかもしれない。
たぶん、そういう配慮があったのだと思います。

遊びは思い切り遊ぶ。
違う部屋では落ち着いて話す。
そういうスタイルでした。


箱庭療法も一度だけ

身体を使って遊ぶことが定着する前には、別の部屋で箱庭療法もしました。

砂の入った箱とミニチュアのおもちゃを使い、言葉によらず心の奥底にあるイメージや感情を自由に表現する心理療法です。
でも息子には、あまり楽しくなかったようで、一回しかしていません。

教育相談は、その子ひとりひとりの性格や気質に合わせてくれます。
うちは毎回息子と一緒でしたが、親と別々のほうがいい子もいるようで、それは教育相談の方が見極めてくださいます。
うちは毎回一緒がベストでした。


「100%息子の味方」って、こういうことだった

お話の部屋に入ると、息子の気持ちをあるがまま受け止めてくれました。
そして最初に言われた通り、100%息子の味方として話を聞いてくれます。

はじめの頃は、心のモヤモヤをうまく言葉にできない感じでした。
でも月日が経つにつれて、どんどんいろんな話をするようになりました。

私への不満もそこで吐き出します。
それを〇さんが丸ごと受け取り、わたしへ言います。

「じゃあ、お母さん、次からこうしてくれる?」

息子の前で、わたしは約束します。
でも、それを破ってしまうこともあります。

そうすると息子が、
「お母さん、約束破った!」
と〇さんに言います。

そしたら〇さんが、わたしになんで破ったかを聞いて、
「じゃあ、お母さん、こうしようか」
と提案してくれます。

わたしも納得して、息子の前で「そうします」と言います。
そして、そのわたしへのフォローは、またわたしと〇さんの二人の面談の時にしてくれました。

『最初は遊びだけだった』 『だんだん話すことも増えた』 『しんどい話もここに置いた』 『それでも関係は続いた』 『“100%味方”の意味が、日常でわかってきた』

コメント

タイトルとURLをコピーしました